県立進学校の男子高校生5人のストーリー(福岡県虹色デイズ)
「福岡県」と言えば、今、
住みやすい、とか、食べ物が美味しい(特に魚)とか、人が優しい、九州弁が面白いなど、県外の方々から、いろいろなお褒めの言葉をいただいており、在住県民としては嬉しい限りである。
さて、福岡県は4つのエリアに分かれる。
福岡の県立高校は、修猷館高校(偏差値68)をトップに、小倉、東筑、筑紫丘、福岡とだいたい偏差値65前後で競っている。
今からお話するのは、この中の一校にいたある5人の高校同級生のショートストーリー。
その中の一人は「私」ダンディ嵐。その他に、
高校時代、この5人の中で、ダンディの成績は2番目。一番は勿論A。しかし、Aのことは中学時代から知っていたが、中学の頃は成績は大したことなく、もっぱらバレー部に打ち込んでいた。
Aとは高校時代に同じクラスになったことはないので、あまり詳しい状況はわからないが、高3でいきなり覚醒し、頂点に上り詰めた。昔のAを知る奴らは、あいつ、雷にでも打たれたか?とマジで疑った程の変わり様だった。東大卒業後は意外にも三和銀行に就職し、その三和は吸収合併されてしまった。
Bは「中学浪人」していた。実際はダンディより1つ年上。やはり、クラスでは浮いていた。しかし、Bはキャラを変えた。自らいじられ面白キャラと化して、年下たちに溶け込んでいった。
Bに関して、こんな衝撃エピソードがある。
学年で社会見学のようなものに行った時、お昼の弁当の時間になり、一緒に弁当を食べていたら、Bの学生ズボンのポケットから、ピンク色の布がのぞいている。何かと思って引っ張り出したら、女性モノの下着だった。Bは「洗濯物がズボンのポケットに紛れ込んだんだ~っ!」と必死で言い訳していたが、どうやったらパンティが学生ズボンのポケットに偶然紛れ込むのか、不可解な事件だった。
左がA、右がBこんなイメージ。Aはあだ名がマツケンだったから。
Cは、ブラスバンド部で大きな楽器を吹いていた。巨漢でメガネクン。左門豊作をイメージさせるような男だった。クラスではおとなしく、成績はパッとしなかったが、近づくと威圧感があった。
最後にD。現在、自由民主党福岡県連の若きエース。高校時代は、便所で数人でタバコを吸っているところを押さえられ、停学を喰らっているかなりの悪童。
彼は国会議員だった叔父の地盤を継いで23歳から立候補しているが、やはり甘くはなく、しばらく落選が続く。秘書も同級生で固めていた。
Cが左、Dが右のイメージ。
そして、満を持して登場する「私」ダンディですが、最終的には凡人サラリーマンに納まってしまった。
ここで、言いたかったのは、人生は「タイミング良く覚醒した者勝ち❗️」ということだ。何がキッカケなのかは、謎。そこは話してくれない。
AもBもCもDも、エリートの道を歩んで来た訳ではない。進学校だった時点で違うと言われるかもしれないが、Bは中学浪人を経験している。
4人とも17歳から18歳くらいにかけて、何かが脳を刺激し、エヴァンゲリヲンじゃないけど、「覚醒モード」に入った。
私は5人の中で、高校初期まで、一番成績が良かったにもかかわらず、最終的に抜かれ、男の人生を決める仕事において、大きく差をつけられてしまっている。
人生というか、人間とは本当に予想がつかない、潜在能力を秘めた生き物であることを思い知らされる。
小中学生くらいで、うちの子はバカだね~なんて思ってはいけない。それより、彼らをタイミング良く覚醒させてあげてほしい。その若き身体の内にオリジナルパワーが脈打って、外に出たがっているかもしれない。
そのためには「机上の勉強」だけではキッカケづくりにはならないかもしれない。
では、何がキッカケで、覚醒するのか?
エヴァに習えば、「一番大切なものを守るため」だったか?狂気の領域まで行ってしまう心の大変動。何なんだろう。僕には「覚醒」は無かった。わからない。謎だ、謎だ。
でも、する奴はするのだ。以上